朝ドラ『風、薫る』のあらすじとモデル|大関和・大山捨松とはどんな人物?

風、薫る

2026年3月30日から放送されているNHK連続テレビ小説『風、薫る』は、明治という時代に看護の道を切り開いた二人の女性を描く物語です。「一ノ瀬りんにモデルはいるのか」「多部未華子さんが演じる大山捨松とは実在の誰なのか」は、作品を見ながら多くの人が調べるポイントでもあります。この記事では、『風、薫る』のあらすじ・放送日程・スタッフ・登場人物に加えて、作品の背景になった史実と実在の人物を、公式発表と出典を示しながら整理します。2026年9月現在の情報です。

朝ドラ『風、薫る』とは|放送日・あらすじ

『風、薫る』は、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)第114作として2026年3月30日から放送されている作品です。2026年9月現在も放送が続いており、基本情報は次の通りです。

項目 内容
放送局 NHK総合ほか(連続テレビ小説第114作)
放送期間 2026年3月30日(月)放送開始、全26週130回の予定
放送時間 総合テレビ 毎週月曜~土曜 午前8:00~8:15ほか(NHKプラスでの見逃し配信あり)
脚本 吉澤智子さん
音楽 野見祐二さん
主題歌 Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り 研ナオコさん
ヒロイン 一ノ瀬りん(見上愛さん)/大家直美(上坂樹里さん)

放送時間や脚本・音楽・語りなどのスタッフ情報は、NHK公式サイトとNHKステラnetの番組ページで確認できます(出典:NHK、出典:NHKステラnet)。

大きな特徴は、一ノ瀬りんと大家直美という血縁関係のない二人が並び立つ「ダブルヒロイン」の作品であることです。NHK公式サイトでも二人がともに主人公として紹介されています(出典:NHK)。

『風、薫る』のあらすじ

NHK公式サイトのあらすじによると、本作は「生きづらさを抱えた二人の女性」が、当時まだ広く知られていなかった看護の世界に飛び込み、傷ついた人々を守るために奔走し、時に強き者と戦う物語です。明治という激動の社会を舞台に、幸せを求めて生きる、ちょっと型破りな二人のナースの冒険物語として描かれています(出典:NHK)。

ヒロインの一人・一ノ瀬りんは、栃木県那須地域で元家老の家に生まれた女性です。もう一人のヒロイン・大家直美は、生まれてすぐに親と離れ、キリスト教の牧師のもとで育った女性です。境遇も考え方も異なる二人が、同じ看護婦養成所で学び、それぞれの立場から看護の道を進んでいく姿が物語の軸です(出典:NHK)。

2026年9月現在、放送は第23週「歩々清風」(8月31日~9月4日放送分)まで進んでいます。全26週130回のスケジュールから、最終週の第26週は9月下旬と見込まれ、物語は終盤を迎えています(出典:NHK)。この先の展開の憶測はこの記事では扱いません。

『風、薫る』の舞台となった時代と背景

物語の舞台は、明治15年(1882年)前後から始まる栃木県那須地域と東京です(出典:NHK)。この時代は、日本に西洋式の医学・看護が本格的に導入され始めた黎明期にあたります。

史実として、明治18年(1885年)には日本初の看護婦教育機関である有志共立東京病院看護婦教育所(現在の慈恵看護専門学校)が設立されました(出典:Wikipedia「大関和」)。また、明治19年(1886年)には桜井女学校附属看護婦養成所も開設され、後にヒロインのモチーフとなる大関和が1期生として入学しています(出典:Wikipedia「大関和」)。

看護婦養成の資金面を支えたのが、鹿鳴館を舞台にした慈善事業でした。大山捨松は明治17年(1884年)、日本初のチャリティーバザー「鹿鳴館慈善会」を主催し、その収益は日本初の看護婦学校設立の基盤になったと伝えられています(出典:Wikipedia「大山捨松」)。こうした史実が、『風、薫る』が描く「看護がまだ職業として確立していなかった時代に、女性たちが看護の道を切り開いていく物語」の背景になっています。

ヒロイン一ノ瀬りんにモデルはいる?

結論からいうと、NHKは一ノ瀬りんについて「モデルは実在のこの人物です」という形の一対一の明言をしていません。一ノ瀬りんという役名自体が実在の人物名ではない、完全なオリジナルの名前です。

NHK公式サイトでは、一ノ瀬りんと大家直美について「実在の人物である大関和と鈴木雅をモチーフにした二人のナースを主人公としている」と説明したうえで、原作ではなくフィクションとして制作されている旨が示されています。モデルとなった人物の人格そのものを公式に細かく開示しているわけではありません(出典:NHK)。

一方で、大関和の出身地である栃木県大田原市の公式サイトでは、「本市出身の大関和をモチーフにした連続テレビ小説『風、薫る』」「この大関和をモチーフにした主人公の一人『一ノ瀬りん』役は、女優の見上愛さんが務めます」と紹介されています(出典:大田原市)。あわせて、本作は田中ひかるさんの著書『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案としていることも広く伝えられています。

つまり、「一ノ瀬りん=大関和その人」と公式が断定しているわけではないものの、「大関和・鈴木雅という実在の明治期の看護婦の物語を原案・モチーフにしている」ことは、地元自治体を含む公的な発信でも確認できます。この記事ではそれ以上の断定はせず、「作品の背景となった史実の人物」として大関和を紹介するにとどめます。

大関和は1858年(安政5年)に、現在の栃木県大田原市にあたる下野国那須郡黒羽村で生まれました。1886年に桜井女学校附属看護婦養成所の1期生として入学し、1888年に近代教育を受けた日本で最初の看護婦資格を取得した人物とされています。後に東京看護婦会の会頭も務めました(出典:Wikipedia「大関和」)。

実在の人物・大山捨松とはどんな人?

大山捨松(旧姓・山川、幼名は咲子)は、安政7年(1860年)に会津若松で生まれ、大正8年(1919年)に58歳で亡くなった実在の女性です。父は会津藩の家老を務めた山川重固で、7人きょうだいの末娘でした(出典:Wikipedia「大山捨松」)。

明治4年(1871年)、満11歳のとき、岩倉具視を全権大使とする岩倉使節団に随行する官費女子留学生の一人としてアメリカへ渡りました。同行した5人の女子留学生のうち、年少組の3人が捨松・永井繁子・津田梅子です。捨松はヴァッサー大学に進み、明治15年(1882年)6月、学年3番目の成績・優等の称号で卒業しました。これは、大学を卒業して学士号を得た最初の日本人女性という記録になります(出典:Wikipedia「大山捨松」)。

帰国後の明治16年(1883年)、陸軍卿の大山巌と結婚しました。明治17年(1884年)には日本初のチャリティーバザーとされる「鹿鳴館慈善会」を主催し、その収益が日本初の看護婦学校設立の基盤になったと伝えられています。渡米以来の盟友である津田梅子が明治33年に女子英学塾(現在の津田塾大学)を設立した際には、資金集めの委員会会長を務めるなど、生涯にわたって女性教育を支え続けました(出典:Wikipedia「大山捨松」)。

ドラマ『風、薫る』では、この大山捨松を多部未華子さんが演じています。作中の大山捨松がどこまで史実に沿って描かれるかはドラマの演出によるものであり、ここまで紹介した経歴はあくまで史実としての大山捨松についての情報です。史実とドラマの描写は分けて理解しておくとよいでしょう。

『風、薫る』の主な登場人物

役名 演じる俳優 どんな人物か
一ノ瀬りん 見上愛さん ヒロインの一人。栃木県那須地域の元家老の家に生まれる
大家直美 上坂樹里さん もう一人のヒロイン。幼くして親と離れ、キリスト教の牧師のもとで育つ
一ノ瀬信右衛門 北村一輝さん りんの父
一ノ瀬美津 水野美紀さん りんの母
大山捨松 多部未華子さん 実在の人物がモデル。岩倉使節団に随行した女性として知られる(史実は前項参照)
今井益男 古川雄大さん 外科教授
島田健次郎 佐野晶哉さん(Aぇ! group) りんたちと関わりを深めていく人物
玉田多江 生田絵梨花さん 旧幕府の医師の家に生まれ、看護婦養成所でりんたちと机を並べる人物
横沢公輔 井上祐貴さん 新聞記者
槇村太一 林裕太さん 島田健次郎の親友で書生。小説家を志す青年

登場人物の情報はNHK公式サイトとオリコンニュースのキャスト発表記事をもとにまとめています(出典:NHK、出典:ORICON NEWS)。

『風、薫る』のスタッフ|脚本・音楽・主題歌

脚本は吉澤智子さんが担当しています。音楽はスタジオジブリ作品なども手がけてきた野見祐二さんです。主題歌はMrs. GREEN APPLEの「風と町」で、語りは研ナオコさんが務めています(出典:NHKステラnet)。

本作は、田中ひかるさんの著書『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案としています。原案はあくまで着想のもとであり、物語自体はオリジナルのフィクションとして制作されています(出典:NHK)。

まとめ

『風、薫る』は、2026年3月30日から放送されているNHK連続テレビ小説第114作で、2026年9月現在は第23週まで放送が進み、全26週130回のスケジュールから終盤に差し掛かっています。一ノ瀬りん(見上愛さん)と大家直美(上坂樹里さん)という血縁関係のないダブルヒロインが、明治という時代の中で看護の道を切り開いていく物語です。

ヒロイン・一ノ瀬りんについて、NHKは実在の人物と一対一の「モデル」を明言してはいませんが、明治期の看護婦・大関和と鈴木雅の物語を原案・モチーフにしていることは公式にも示されています。また、多部未華子さんが演じる大山捨松は、岩倉使節団に随行しヴァッサー大学を卒業した、日本の女性教育史に名を残す実在の人物です。史実とドラマの創作部分を区別しながら見ていくと、『風、薫る』をより深く楽しめます。

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主な出典
NHK『風、薫る』番組公式ページ
NHKステラnet「連続テレビ小説 風、薫る」
栃木県大田原市
※本記事は公表情報をもとに作成しています。内容に誤り等があればお問い合わせよりご連絡ください。
最終更新:2026年9月2日

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